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若年層に多い?クラミジアの患者数

2019年09月08日

性感染症の中で一番多いのが、クラミジアです。
2011年の患者数は、性器クラミジアが2万5682件、淋病が1万247件、性器ヘルペスが8240件でした。
淋病の約2.5倍、ヘルペスの約3倍の患者数です。
平成28年(2016年)のクラミジアの患者数は2万4396人でした。
2007年の調査では、女子高校生の13.1%、男子高校生の6.7%がクラミジアに感染していたという調査報告もあります。

パートナーが感染していた場合、1回の性交で感染するリスクはおよそ50%だと言われています。
つまり、感染力が非常に強いということがクラミジアの特徴の一つです。
パートナーが咽頭感染していた場合は、ディープキスでも咽頭感染する可能性があります。
近年、若者の間でクラミジアが流行しているのは、性行為のファッション化や低年齢化が原因の一つだと考えられています。

2002年に行った調査では、高校1年生の女子の25.5%、高校1年生の男子の24.8%がすでにセックスを経験していると報告されています。
高校3年生になると、女子は45.6%、男子は37.3%がセックスを経験済みです。
このような数字を見ると、高校を卒業するまでにセックスを経験したことが無い子は、何だか異常な子のように思ってしまうのでしょう。
結婚するまではセックスはしないと答えた子は、女子が3.6%、男子が4.2%だけでした。

おそらく、高校生のおじいちゃんやおばあちゃんがこのことを知ったら、ビックリして血圧が急上昇したり腰を抜かしかねないレベルの数字だと思います。
不特定多数の人と性交渉を持つことに、それほど抵抗を感じない高校生も少なくないようです。
それが、若者の間で性病を蔓延させる原因にもなっています。
感染に気づかずに不特定多数の人と性交渉を持つと、性病はネズミ算式に蔓延してしまいます。

さらにここ数年、性器と性器の一般的なセックスだけではなく、肛門と性器のアナルセックスや、肛門や性器と口を使ったオーラルセックスも、流行のように一般化してきました。
そのため性器から性器へと感染するだけではなく、性器から口へ、口から性器へと感染しています。
女性の場合、クラミジアに感染しても自覚症状はほとんどありません。
そのため、感染に気づかずに不特定多数の人と性交渉を持つことで、瞬く間にネズミ算式に性病を蔓延させえることになってしまうのです。

薬を飲むだけ!クラミジアの治療方法

もしも、パートナーがクラミジアに感染した場合は、女性も男性も病院で治療を受ける必要があります。
自覚症状が無くても男性も女性も診察を受けてください。
「性病で病院だなんて、いったい何科に行けばいいのだろうか」、「どんな治療をされるのだろうか」などと戸惑うでしょう。
しかし、治療薬を飲むだけで済むので、その点は安心してください。
「治療薬ってどんな薬なの、副作用の強い薬や高価な薬じゃないの」と、またまた心配になったかもしれませんが、これも心配はいりません。

女性は婦人科へ男性は泌尿器科へ行くのがベターですが、近くにこれらの診療科が見当たらなければ、内科でも薬の処方はできるので、内科でも何とかなるはずです。
治療薬は抗菌薬です。
ばい菌を殺す薬なので、今までにも飲んだことがある人も少なくないと思います。
ジスロマックという抗菌薬がよく使われます。
ジスロマックは副作用もほとんどありません。
たまに(1000人に9人ほどの頻度です)下痢をする人がいますが、軽度ですし一時的です。

自覚症状が無くて感染に気がつかずに放置してしまうと、子宮内膜炎や卵管炎起こすこともあります。
また、不妊症の原因になることもあります。
稀に肝臓に炎症が及んで肝周囲炎となり、激しい上腹部痛で救急搬送されるケースもあるので、きちんと治療することが重要です。
自覚症状がないために治療の機会を逃してしまい、知らずに不特定多数と性交渉を持つと、数年後にはどんどん患者数が増え続け、16~25歳までに100万人を超す感染者が出るのではないかと危惧している婦人科医もいます。

性交渉の2~3週間後に水様性で透明なおりものが増えた時は、婦人科を受診してください。
また、水様性で透明なおりもの以外に、おりものに嫌な臭いがあったり、色がついていたなどの異常を感じた場合も婦人科を受診してください。