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悪化すると手術も?尖圭コンジローマの治療法

2019年06月22日
悩んでいる男性

尖圭コンジローマとは、ヒトパピローマウイルス(HPV)による性感染症で、性器やその周辺や肛門などにイボを複数発生させるのが特徴です。
男女ともに発症する可能性があり、性行為を介して感染を拡大するので性感染症の一種です。
治療は手術を中心にした、薬物療法の2大柱で行なわれています。
そこで代表的な尖圭コンジローマの治療法とその特徴を御紹介します。

従来から実施されているのが手術によりイボを切除すると言う治療です。
局所麻酔を行いカンシ等の器具でイボを切除し、必要に応じて縫合します。
小さいものから悪化して巨大な腫瘍塊を形成したものまで、幅広く対応することが出来るのです。
しかも病理学的診断をつけることになるので万が一、悪性の場合でも速やかに治療を進めることが可能になります。
しかし手術範囲が大きくなるほど手術跡や痛みなどのリスクがあるのも確かです。

電気焼灼も同様に局所麻酔を行なった後、イボを電気メスで焼灼する治療法です。
巨大なものには限界がありますが、中程度のサイズまでであれば、複数発生している状況でも、電気焼灼で治療適応になります。
治療後に疼痛や潰瘍、熱傷などが生じることがある訳です。

レーザーは主に炭酸ガスレーザーを使用し、イボを蒸散させる治療法になります。
炭酸ガスレーザーは細胞中の水分だけに選択的に作用するので、周囲の皮膚組織へのダメージを小さくしながらイボを蒸散させることが可能です。
中程度の大きさまでに対応できますが、術後に赤みや色素沈着などが残ることがあります。

尖圭コンジローマの手術に代表される外科的治療は、性器に手術跡を残しかねないリスクを抱えています。
そこで塗り薬による尖圭コンジローマの薬物療法があります。
それは2007年12月に保険適用になったベセルナクリームです。
ベセルナクリームと特徴は塗布部位に免疫反応を活性化させて、インターフェロンなどのサイトカインを誘導する点にあります。
通常の軟膏とは異なる性質をもっているので、使用法を遵守することが大切です。

尖圭コンジローマの症状と経過を知りたい

尖圭コンジローマはほとんど自覚症状がなく、あってもわずかにピリピリする違和感を感じる程度です。
とは言っても感染力が高く、他人への二次感染や母子間での垂直感染のリスクが高くなります。
尤も二次感染などのリスクさえ回避し、積極的に治療に取り組んでおけばたいした心配を払う必要のない病気です。
ただこれは放置しないで治療を行ったことが前提での結論です。
症状が乏しくイボができることから初発するので、治療もせずに放置されていることも珍しくありません。
そうなると尖圭コンジローマの重症化の恐れも出てきます。
そこで尖圭コンジローマの症状と経過を検討しておきましょう。

尖圭コンジローマは3週間から数ヶ月の潜伏期間を経て、性器に大小入りまじったイボができます。
初期では1--3ミリほどのサイズになり、男性では亀頭にできるのが典型的です。
それ以外にも尿道口・冠状溝・陰茎の皮膚などのペニスだけでなく、陰嚢や肛門にいたるまで性器周辺の粘膜や皮膚であればどこにでもイボができる可能性があるのです。
見た目は強い印象を与えますが、見かけの割には傷みはなく、人によってはわずかな痒みやヒリヒリした感覚を持つ程度です。

尖圭コンジローマは放置すると成長を続け、数・大きさ両面で悪化が見られ、イボもかなり大きくなります。
当初は1ミリ程度だったものが数センチのサイズに成長するものも観察されており、性器が変形しているようにすら見える場合もあるのです。
巨大化するとイボという印象よりも「鶏冠」や「カリフラワー」などの表現が妥当するほどの外見を呈するようになります。
サイズが巨大化しても自覚症状は乏しく、違和感を常に感じるほどです。
しかし巨大化するほど手術での切除範囲は大きくなり、治癒するのが難しくなります。