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尖圭コンジローマ治療薬ベセルナクリームの特徴

2019年07月10日
考えている男性

尖圭コンジローマとはヒトパピローマウイルス(HPV)による性感染症で、亀頭や冠状溝、膣や肛門等にイボが複数発生するのが特徴です。
初期は1-3ミリ程度の大きさですが、進行するに従い成長を続け数センチ以上になることも珍しくありません。
尖圭コンジローマは見た目の印象の割には、痛みや痒みなどの自覚症状がほとんど無いのが特徴ですが、感染力が高く性行為で伝播するリスクが高いので、治療が必要なのは間違いありません。
しかしこれまでは有効な治療薬は無く、手術でカンシを用いてイボを切除するのが治療の主流のスタイルとして定着していました。
手術以外にも電気メスを用いて患部を焼く方法や液体窒素でイボを人為的に凍傷を起こさせて、イボを脱落させる方法なども行なわれてきました。

ただ手術を代表とする外科的除去では術後の痛みが出たり、傷跡が残るといった難点を抱えていたのは事実です。
確かに男女共に性器にメスを入れることには、心理的に抵抗感が強く、万が一傷跡でも残ろうものなら、かなりの心理的ショックを受けることも予想され、尖圭コンジローマへの治療には二の足を踏む向きも少なくありませんでした。
このような従来の治療法の問題点を改善し、尖圭コンジローマ患者の方にとって福音となる薬があります。
それはベセルナクリームになります。

ベセルナクリームは2007年12月に販売が開始された国内初の尖圭コンジローマ治療薬です。
ベセルナクリームの有効成分イミキモドには、ウイルスの増殖を抑制する効果と、ウイルス細胞に感染した細胞自体も破壊する効果の両方向から、抗ウイルス作用を発揮するのです。
ウイルスは自ら増殖できないので、人の細胞にもぐりこんでDNAを複製して増殖を続けるほかありません。
ベセルナクリームにふくまれるイミキモドには、ウイルスの増殖を抑制する作用はもちろん、感染してしまった細胞まで破壊すると言う免疫作用を賦活させる作用が強いので、尖圭コンジローマの改善に効果を発揮するのです。

ベセルナクリームの使用方法

国内初の尖圭コンジローマ治療薬、ベセルナクリームの登場によって、外科的治療以外の選択肢が無かった尖圭コンジローマについても、塗り薬による保存的な治療のアプローチをとることが可能になり、治療へのハードルを相当下げることに寄与したと評価できます。
ただ注意が必要なのは、一般的な抗生物質等を配合した軟膏とは、基本的な作用機序が異なるという点にあります。
各種の抗生物質は細菌の細胞壁の合成を阻害するなどで増殖を抑制したり、殺菌的に作用することが期待できます。
しかし抗ウイルス薬ではこのアプローチが妥当しないので、人に本来備わっている免疫機能を活性化することでウイルスの増殖を抑えるという効果をもっています。
いわば人為的に皮膚に炎症を起こすことになるので、使用方法を遵守しないと思わぬ副作用に遭遇することになるのです。

ベセルナクリームで最も注意を払うべきは使用頻度です。
1日3回を週3回塗布することになります。
たくさん塗れば効率的に効果を見れるわけではありません。

また1週間連続ではなく、3日間というやや変則的な使用スタイルになっているのも留意事項と言えます。
3日連続で塗るのではなく、火木土のように1日おきに、規則的に塗布することを心がけて下さい。
またベセルナクリームはイボができている部位だけに塗り、健康な皮膚には塗らないことです。
薬剤を手にとって薄く塗り、クリームが透明になるまで患部のイボに優しく塗りこみます。
(尿道口に塗ると腫れや痛みで排尿障害の恐れがあるので避けます。)

ベセルナクリームを塗布した後は、6-10時間保ちます。
その後は時間が経過したら、石鹸などでベセルナクリームを洗い流します。
刺激症状のリスクがあるので、ベセルナクリームを塗った指も石鹸で洗い流す必要があるのです。