尖圭コンジローマの特徴

2019年10月03日

尖圭コンジローマ(せんけいこんじろーま)は、ヒトパピローマウイルスによる性感染症です。
外陰部や会陰や肛門の周囲や膣粘膜に先のとがったイボを生じます。
尖圭の尖と言う字は、先がとがっているという意味です。

性交後3週間から8ヶ月後くらいから外陰部にかゆみや違和感が現れます。
そして外陰部や会陰や肛門周囲や亀頭周囲に先のとがったイボ状の出来物が現れます。
このイボは無痛性で痛みはありません。
性交後平均2.8ヶ月くらい経った頃にイボが現れることが多いと、されています。
イボができるので、他の性病と比べると発見しやすいでしょう。

しかし、目に見える場所にできた場合は痛みが無くても発見しやすいですが、見えにくい場所にできると気がつかないことも多いです。
時には、膣粘膜やもっと奥の子宮頚部などに生じることもあります。

また、近年は性器と性器のスタンダードなセックスだけではなく、口と性器や肛門と性器などのオーラルセックスやアナルセックスを行う若者も増えています。
そのため、唇や口の中に感染するケースも少なくありません。

2011年の尖圭コンジローマの患者数は5291人、2014年は5687人でした。
男性は25~29歳、女性は20~24歳が一番多いです。

クラミジアと比べると5分の1ほどの患者数ですが、患者数は年々増えています。
これは、若者の性交渉がファッション化してきたり、不特定多数の人と性交渉を持つ人が増えていることが大きな原因です。

また、感染していることに気がつかずに不特定多数の人と性交渉を持つことで、蔓延化してくるのではないかということも危惧されています。
男性も女性も不特定多数の人と性交渉を持った場合、ネズミ算の如く感染が広がることになります。

もしも女性が尖圭コンジローマに感染した場合は、女性だけではなくセックスパートナーである男性も治療してください。
男性もきちんと治療しないとピンポン感染と言って、男性から女性に感染し、そして男性から女性にその後また女性から男性にと言うように、男女間でピンポンのように感染が行ったり来たりしてしまいます。

女性は婦人科へ、男子は泌尿器科へ行ってきちんと治療を受けてください。

尖圭コンジローマを治療せずにいるとどうなる?

尖圭コンジローマの原因ウイルスはヒトパピローマウイルスです。
若い女性に対するヒトパピローマウイルスの感染率は数十%に及ぶと言われており、そのほとんどが自然消滅すると考えられています。
しかし、自然消滅して見た目は治ったように見えても、およそ25%が3ヶ月以内に再発しています。

尖圭コンジローマを治療せずに放置すると、怖いことがいくつかあります。
その一つは、ヒトパピローマウイルスは子宮頸がんの原因ウイルスでもあるということです。

もちろん、子宮がんのヒトパピローマウイルスと尖圭コンジローマのウイルスでは少し型が違います。
尖圭コンジローマでは6型や11型などのローリスク型が多く、子宮頸がんでは16型や18型、31型や52型や58型などのハイリスク型が多いです。
しかし近年は、ハイリスク型のウイルスも増えています。

尖圭コンジローマを見た婦人科医は必ず、コルポスコピー検査という検査を行います。
これは、膣拡大鏡で子宮頚部を観察する検査です。
外見上異常が見られた場合は、組織を少しだけ鉗子でつまみ取って病理検査に出し、がんではないことを確かめるために必要な検査です。

また、尖圭コンジローマだとも思っていたら梅毒による扁平コンジローマだった、ということもあります。
扁平コンジローマは文字通り、先が尖っていない扁平なイボができます。
しかし、イボとイボが重なりあって形が変形することもあるし、素人診断ではやはり間違うこともあると考えるのが妥当です。

そして、出産の際に産まれてくる子供に感染する可能性もないとは言えません。
新生児が感染すると、幼児期に咽頭乳頭腫と言って喉に良性の腫瘍ができる病気を来します。

また、尖圭コンジローマを治療しないで放置すると、自分たちだけではなく多くの人に感染を蔓延させることになります。
感染したらその後は一生絶対にセックスはしない、などと言うことはおそらくできないでしょう。

尖圭コンジローマに感染しても放置して性交渉を続けるということは、絶対にあってはいけません。
きちんと治療を受けてください。