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コンドームだけではダメ!尖圭コンジローマの予防法

2019年06月05日
患者を診ている男性

尖圭コンジローマは男性器の亀頭部や女性の膣や会陰部にイボができる病気です。
原因菌となるのはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルス感染によるもので、性行為を介してうつるので性感染症の一種です。
初発時には1mm程度のイボが複数できる程度ですが、放置しておくと個々のイボがおおきくなるだけでなく、イボ同士が塊を形成し、鶏冠状やカリフラワーに類似した様相を呈することもあります。
治療は主に外科的に除去するのが一般的な治療になります。
外科的治療には手術と液体窒素凍結術・電気焼灼術、炭酸ガスレーザー蒸散術等が患部の状態に応じて選択されます。

手術では鉗子をもちいて肉眼的に確認できるイボを除去する方法で、確実に除去できることから従来からポピュラーに行なわれています。
手術のメリットはイボが巨大に成長していても確実に除去できることにあるのです。
反面メスを入れるので術後出血や傷跡が残るリスクがあります。

液体窒素凍結術は、液体窒素で尖圭コンジローマやその周辺を凍結させて破壊し、自然にイボを脱落させる治療です。
術後出血がなく、何度でも繰り返し行なえるメリットがあります。
しかし人為的に凍傷を起こすことになるので、術後痛みが数日間残る場合があり、費用がやや高めです。

電気焼灼術は電気メスを用いて、幹部のイボやその周辺を焼く治療になります。
確実に尖圭コンジローマを焼くためには広範囲に術野を設定する必要があるので、皮膚へのダメージが比較的大きくなるのは否定できません。

炭酸ガスレーザー蒸散術は炭酸ガスレーザーをイボに照射して、細胞内の水分を蒸散させて患部を除去する方法です。
比較的傷が小さく済み、傷もほとんど残らないので肉体への負担は小さい治療といえます。
しかしレーザーで蒸散させてしまうことで、ウイルスを周囲の組織へ撒き散らす恐れが指摘されており、患部が大きいと十分な除去が困難な場合もあります。
そこで電気焼灼術と併用されることもあるのです。

免疫力をアップして尖圭コンジローマの再発を防ごう

尖圭コンジローマは肉眼で患部を確認できるので、手術を初めとした外科的アプローチで患部に存在するイボそのものを取り除くのは比較的簡単に済ませることが出来ます。
もちろん重症の事例では切除の範囲が大きくなり、傷跡が残る可能性はありますが、確実にイボの除去を実践するのはさほど難しいことではありません。
しかし問題になるのは、一見すると治ってしまったように見えても、再発する可能性が高いと言う点にあります。
尖圭コンジローマでは、外科的にイボを除去しても、3ヶ月以内に25%、つまり4人に1人は再発すると言われているほどです。
イボの数が大きく、術野が大きくなった重症例になるほど再発のリスクは顕著に高くなるといわれています。

尖圭コンジローマの再発率が高いのは、イボ自体を除去することが出来ても、感染したウイルスそのものを確実に根絶することが困難だからです。
仮にすべてのイボを除去しても、肉眼的には確認できない部位で、ウイルスが再度増殖を開始することまでは、手術等によっても再発を予防することは困難です。
尖圭コンジローマはウイルス感染症であることを踏まえると、再発を予防するには免疫力を低下させない生活が前提になります。

睡眠不足や高いストレスにさらされたりすると、生活リズムが乱れることで、免疫力も低下することになるのです。
睡眠不足やストレスを感じるようであれば、生活リズムの乱れる生活を見直すことが、再発の予防にもなりひいては全身の健康にも繋がります。
現時点では尖圭コンジローマの再発を予防する治療法は存在していません。
結局のところ自分の身体の免疫力により再発を予防するほかいない以上、生活リズムを見直し健康的な生活習慣を送ることに、尖圭コンジローマの再発を予防する鍵があると言えるのです。